データファイル movin' you
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放送概要
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「WIND TUNE」
中里尚雄1中里尚雄(ウィンドサーフィン)
ゲスト:佐藤広美(元プロ・ウィンドサーファー)
初回放送 2月2日(金)午後9時30分〜
*放送スケジュールは予告なく変更する場合があります。あしからずご了承ください。
再放送予定
2月3日(土):午前11時30分・午後11時30分
2月4日(日):午後6時30分
2月5日(月):午後5時30分
2月6日(火):午前1時30分・午前11時
2月7日(水):午前11時30分
2月8日(木):午前11時
プロフィール
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中里尚雄21966年生まれ。82年、高校1年生のときにウィンドサーフィンのためハワイに移住。84年、ジュニアワールドカップで優勝。現地の高校卒業後、プロ・ウィンドサーファーとしての活動を始める。86年、マウイグランプリ・ワールドカップで5位に入り、日本人で初めて世界ランキング5位に輝く。全日本選手権では85年と92年に優勝を飾っている。93年から大会活動を休止していたが、98年より再開。99年のダカイン・ワールドカップで6位に入るなど、多くの国際大会で優秀な成績をあげている。また、海洋横断冒険や大波ポイントへの挑戦にも取り組み、マウイ島の怪物波「ジョーズ」に99年、日本人で初めてライディングに成功したことでも知られる。
番組ダイジェスト
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ウィンドサーフィンの聖地ハワイ・マウイ島で暮らす中里尚雄。彼は海を前にして言う。
「根っから好きだというのがあると思うんですよ。海が好きだし、波も好きだし。で、風をつかんでウィンドサーフィンして、自然と常に対話しているわけですからね。常に違った世界がそこにある。いつも同じこのホオキパ・ビーチに来てサーフィンとかウィンドサーフィンしているけど、二度と同じ波は来ないし、いつも違った海を提供してくれるから……。やればやるほど当然うまくなるし、自然を理解できるようになるし、もっとね、自然の魅力とか、波の魅力がわかってくるようになる。どんどん、どんどんハマっていくというかね」

中里が日本を飛び立ったのは高校生のときである。
「プロをめざすならここにいちゃいけないなあって、思うようになったんですよ。日本じゃいけない、河口湖でもいけない。本場はどこにあるかっていうことを調べていったら、ハワイにある、という。……最初の一年、オアフ島にいて、自分はそこが世界で一番ウィンドには適しているゲレンデだと思っていたら、実はマウイ島の方がいいっていうことに気づいて、急いでマウイに引っ越してきた。着いたらその風の強さにまず空港でびっくりしましたね。その足ですぐこのホオキパに来てみたら、『わ、風が強い』。有名な選手もいて、オアフよりレベルが高いのにびっくりしましたね。マウイは風の島ですからね」

今回の対談ゲスト、佐藤広美さんと中里はハワイでの昔からのウィンドサーフィン仲間だ。
中里「当時は誰が一番ビッグウェーブのリップ(激しい波)に突っ込めるかというさ、そういう度胸試しみたいな気持ちがあったよね。とにかくもうみんな若かったし、『根性ねえなあ』って言われるのが嫌で、とにかくリップにも突っ込んで突っ込んで、行った者勝ち、行かなきゃいけないっていう使命感みたいのがあったよね」
佐藤「その当時は何人も同じような年代がいて張り合っていたからね。結構プッシュしながらやってたから、それがよかったよね」
中里「すごくエキサイトしていて、面白かったよね、ある意味。丘の上から見ていると、誰かがリップの上の方からヒラヒラって突っ込んで落っこって来る。そういうのが面白かったよね。『あ、行った、行った!』つってね」
佐藤「たくさん乗ったね」
中里「たくさん乗ったよね。あの頃のビッグウェーブの日っていうのはみんな覚えているんだけどね、全然忘れないで。すごく熱い思いがあるから、あの当時は。人もすいてたでしょ」
佐藤「ま、自分達の技量がそんなでもなかったから、ギリギリの線でいつもやってたもんね」
中里「そうそう。で、そういう行けるか行けないかという自分のわからない気持ちの中さ、ビッグウェーブに挑んでいたところがある。常にドキドキ状態で新鮮な気持ちがあったからね、やっぱりあの日々は全部思い出せるんじゃないかな」

マウイ島で高校を卒業した後、中里はプロ・ウィンドサーファーとなる。しかし、世界各地の大会を回る生活に彼はしだいに疑問を感じ、93年には大会活動を休止してしまう。
「大会生活にずーっと追われて、自分が……ウィンドサーフィンがつまんなくなった時期があったんですよ。大きな道具を抱えて旅しながら世界中を転戦していた頃があったんですけど、やっぱり自分にとって負担だったというか。人と戦うというのも疲れちゃったし。なかなかマウイにも戻れなくて、マウイと離れてしまった時期もあって。それだったら自分の好きな時間にやれるスタンスを作ろうということで、日本に帰ったわけなんですけど」
しかし、帰国してからの生活は決して納得できるものではなかった。
「ふたを開けてみたら全然甘くなかった。日本で仕事を持って、社会に出たのが初めてでしたから。貿易の仕事をしながら……輸入卸ですね、いろんな商品抱えて営業しに行ってたわけですから、そういう仕事は自分に向いてないなあ、というのがよくわかったんですよね。こう、だんだんふさぎこんでいく自分を奥さんが見て、『本当はマウイに戻りたいんじゃないの?』という一言をね、かけてくれたんですよ」

中里の妻、KANAさんは当時を振り返って、こう語る。
「そのときもう結婚してたんで、例えば子どもができて年をとったときに、不完全燃焼で終わったお父さんで、何かあるたびに子どもに『自分はそういうふうにできなかったから』とか……そういうふうなのじゃなくて、もうやるだけのことをやって生きている人の方が父親として理想的と私は思うから。あと、本当に来ちゃえばいいやと思ったのは、小学生のとき、私のお母さんがずっと入院してたんですよ。病気で下半身不随になっちゃって、車椅子じゃないとだめだったんです。だけど、子どもを育てるために歩けるようになりたいって。お医者さんには『もう絶対に歩けない、一生、車椅子』って言われたんですけど、リハビリを本当に頑張って歩けるようになって。で、お医者さんは『奇跡というのは人間は起こせる』、と。うちのお母さんはそれを自分でやった人だったから、私が(マウイ行きのことで)悩んでいると、『もし戻って、本当にもう一回プロになってやり直したいんだったら、奇跡は人間は起こせるから』と言ってくれて。(中里に)『じゃあ、行こう。行って、もう一回やり直した方がいいよ』っていうふうに言ったんです」

KANAさんの言葉が、中里に再起を決断させた。
「『応援するから、頑張ってまた一からやり直そうよ』と言ってくれたんですよね。その一言がやっぱり自分にとって大きかったんじゃないかと思うんですよ」

ウィンドサーフィンの魅力とはなんだろうか。
中里「なんだろうね……。三次元的な空間があるっていうかね」
佐藤「あと、波のパワーと風のパワーをうまく使えばいくらでも自由自在に水の上を走っていけるっていう」
中里「言えるよね。確かに、自分の好きなところに、あっちにもこっちにも行けるし、波の上を自分が走っているような、そういう感覚だもんね」
佐藤「好きに扱えるし、おまけに空まで飛べちゃう、みたいな」
中里「波を利用してジャンプ台にすれば、そこから一回転できたりとか二回転できたりとか」
佐藤「想像力……」
中里「そうだよね、想像力だよね」
佐藤「ちょっと昔では考えられなかったけど、翼と板があれば、その想像力にかなう動きができるっていうのが……」
中里「自己表現だからね。自分の考えている、想像しているパフォーマンスを体で表現できるから、自分の自己表現がそこにあるっていうかね。みんな、その人の性格が出るもんね、やっぱり」

99年、中里はマウイの怪物波ジョーズにライディングした。それは中里のキャリアの中でも特に大きな体験となった。
「ボートをチャーターして、30分かけて行くんですよね。その間にすごく心臓がドキドキしていて。船酔いもしていて、どんどん気が滅入っている中、ジョーズに着いたらいきなりあの轟音が聞こえてきて。ゴーッっていうね。それ見た途端、もうやめようかな、ってその場で思っちゃったんですけど。心を鬼にしてやらないと今までやってきたことが無駄になっちゃうな、と思って、入ったんです。入ったら入ったで、全然そういう恐怖感というのはなくて、心が無になった。自然と導かれるままに自分が進んでいった、と、そういうことしか覚えていないんですよね。本来なら、そういう轟音とかも聞こえているはずなんだけど音も覚えていないし、視界も自分の行くところしか見ていない。そういう記憶しかないですよね。後で自分の乗った映像とか写真を見てみると、ああ、凄いところに自分がいたんだなあっていうね。後からジョーズの恐ろしさを実感したというか」

中里は今、海とともに生きている。そして、海から学んでいる。
「海はすごくいろんなことを教えてくれるんですよね。海に入れば波があるし、風があるし。だけど、波というのは常に立っているわけじゃないんですよね。自然のサイクルがあって、波が来る日と来ない日と。波が来る日でも、一日中そこにいても波に当たるか当たらないかはそのときの運というか。そこであがいても深みにハマっちゃうだけだし、『だから待ってなさい』ということを、すごく教えてくれるんですよね、海は。人生に置き換えても、自分が落ち込んだときや何かにハマったときに、そこであがいちゃうとどんどん深みにハマって沈んでいっちゃうだけなのじゃないかな、と自分は思うんですよ。陸にいるときでもセットを待とうよ、と常に心の中で思ってるんです。今はダメでもセットは必ず来るから、そのとき乗ればいいよ、波が来たら乗ればいいよ。波の流れっていうのが、陸の上でも生きていれば絶対あると思うんですよね。そういう何か、人生の流れみたいなものを教えてくれると思うんです。非常にいろんなことを教えてくれると思うんですね」

*対談の全文は、スポーツ総合情報サイトスポーツ・ナビゲーションでご覧いただけます。
ディレクターズ・アイ
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今回はこの番組Movin' you. Honda がどのように(映像的に)編集されるかを書きたいと思います――。
注意:内容、構成の編集の仕方についてではありません。

ロケはハワイのマウイ島で行われた。
彼(中里氏)が言うように、この島は、まさに風の島である。ウィンドサーファーの天国がそこにあった……。

僕らが撮影をしていたビーチ、ホオキパビーチは一日中海を見ていても飽きない。
なんたって世界でトップレベルの選手達が、そこでトリックをしているのだからたまらないものがある。
僕はウィンドサーフィンをしないので、どのトリックが難しいのかがわからない。
でも、ただ見ているだけでも日本のウィンドサーフィンとは明らかに違う。ダイナミックでそして美しいのである。美しいという表現が合っているかはその人の感じ方で違うものだろうが、とにかくいい! 撮影をしているときに、これはスローな音楽が合うなと思ったほどである。
それが今回の番組の編集のテーマ、“美しく、そしてダイナミックにウィンドサーフィンを大きく見せる”につながり、それに基づいて編集をした。エディターと相談しながら……。

そんなふうに、少しでも現場の空気、そのスポーツを理解しながらテーマを決め、編集を進めていきます。
また機会があれば、今度はMovin' you. Honda 的撮影の仕方を書きたいと思います。
(蒲原 学ディレクター)
主な挿入曲
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曲名|アーティスト|レーベル・品番
■1■
波動 AJICO VICTOR VICL-3587
■2■
KANA Chara EPIC QDCB 9 3377
■3■
PEASE PILL HEE STYLE BAD NEWS WW-005
■4■
HEART OF GOLD NEIL YOUNG REPRISE WPCR-376
■5■
ENTER THE DRAGON RARO SHIHULIN GROOVE VTCO 112
■6■
GREAT SPECKLED BIRD SMITH BRADLE TONE POEMS ACD-42
関連情報
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■中里尚雄のビデオ、関連サイト

中里尚雄の新作ビデオ中里尚雄の新作ビデオが「BIG AIR HOW TO KITE BOARDING」(アドメディア、3/22発売予定)。今回のプレゼントにもなっているので、ご希望の方はトップページの「Movin' you. Honda からプレゼント!」のボタンをクリックして、ぜひご応募ください。

HORIPRO SPORTSのサイトに、中里尚雄が、マウイの怪物波ジョーズを攻略した際の手記が載っている。生々しい体験を、ぜひ読んでみてください。
http://www2.horipro.co.jp/sports/

横須賀市のセイルボードのプロショップライズのサイトに、中里尚雄のマウイ通信がある。毎日のマウイの波や風の情報を中里尚雄が送ってくれる。
http://www3.ocn.ne.jp/~rise/

■ウィンドサーフィンについて

ウィンドサーフィンは元々カリフォルニアで始まった。「サーフィンにヨットのセールを付けてみたら?」という発想から生まれたものだ。その結果、プレーニング(海上を走ること)、ジャンプ、回転など、サーフィンとは別種の技術と楽しみ方が生まれた。
ウィンドサーフィンのメッカが、中里尚雄も住むハワイのマウイ島。ウィンドサーフィンの発展の母体となった地で、現在もワールドカップの最終戦は必ずマウイ島のホオキパビーチで行われている。波の状態、風の強さの点で世界最高の場所と言われ、まさにウィンドサーファーにとっては聖地と言える島だ。

ウィンドサーフィンの種目には、レーシング、ウェイブ、フリースタイルの3つがある。
レーシングはヨットのようにタイムを競うもの。オリンピックの正式種目にもなっている(ただし、オリンピックではヨット競技のひとつとして扱われている)。ウェイブは波に乗る技術を競うもので、サーフィンと同じくどんな波をつかまえたか、その波をどう乗りこなしたかが採点される。フリースタイルはジャンプ、回転、カーヴィングなどの技術点を競う。ある意味で、スキーのフリースタイルに似ていると言えるだろう。

Web WindSurferは、WindSurfer誌と提携したウィンドサーフィンのオンラインマガジン。ニュース、テクニックから用具、ゲレンデ案内まで多岐に渡る内容。 http://www.windsurfer.co.jp/

ウィンドサーフィンに関するサイトは、初心者向けのものから、各ゲレンデ(乗り場)ごとの情報を提供するもの、ショップ、スクールのものなど非常にたくさんある。興味を持たれた方は、海の情報専門検索エンジン infoseazで検索してみてください。ウィンドサーフィンはもちろん、ヨット、ボート、サーフィン、ウェイクボード、ダイビング、フィッシングなど、マリンスポーツに関する情報が数多く登録されています。
http://www.infoseaz.com/

Robert's Windsurfing Linksは、ウィンドサーフィンのリンクが非常に充実していることが魅力。ここで、自分の興味にあったリンク先を探してみては?
http://www.interq.or.jp/blue/roberts/wlink/