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放送概要
「VOCATION」
義政孝夫1義政孝夫(アメリカンフットボール、
アズワン・ブラックイーグルス選手兼任監督)

対談ゲスト:三田智子(元NFLダラスカウボーイズ・チアリーダー)
初回放送 11月23日(金)午後9:30〜
*放送スケジュールは予告なく変更する場合があります。あしからずご了承ください。

再放送予定
11月24日(土) 午前10:00 午後8:30
11月25日(日) 午前8:00
11月26日(月) 午前8:30 午後11:00
11月27日(火) 午後1:30
11月28日(水) 午前4:30 午後8:30
11月29日(木) 午前11:30

プロフィール
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義政孝夫1■ 義政孝夫(よしまさ・たかお) ■
1955年生まれ。関大一高2年のときからアメリカンフットボールを始め、強豪関西大に進学。100kgを越える巨体を活かしたディフェンスで花形選手となる。77年、大学卒業後、社会人の名門クラブ、ブラックイーグルスに加入。同年から日本リーグ3連覇を体験する。ブラックイーグルスは97年シーズンをスポンサーなしで戦うなど、一時解散の危機にも見舞われたが、98年から井内盛栄堂(現・アズワン)の支援を受け、Xリーグの中堅チームとして活動。義政自身は、84年からブラックイーグルスの監督を務めるとともに、現在も178cm、135kgの体格をフルに活用したプレーでXリーグの現役最年長選手として活躍している。
三田智子1■ 三田智子(みた・ともこ) ■
1973年生まれ。玉川学園女子短期大学在学中に自らソングリーディング(チアリーディングの一種目)のクラブを組織し、93年に全国大会に初出場・初優勝。アメリカの学生選手権でも6位に入賞する。94年に渡米し、スティーブン・F・オースティン州立大学、シアトル・シーホークスのチアリーダーを経て、98年、アジア人として初めてNFLのダラスカウボーイズのチアリーダーズ(DCC)のオーディションに合格。98年、2000年にDCCのメンバーとして活動した。2001年に帰国し、現在は自らの会社ダンス・チアーエンタテインメントを通じて、日本におけるプロフェッショナルチアリーディングの確立を図っている。
番組ダイジェスト
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アズワン・ブラックイーグルスの監督にして、46歳の現在も現役選手。義政孝夫は、アメリカンフットボールの魅力をこんなふうに語る。
「この体型(義政は135kgの巨体)でも、小さい体の人でもできるスポーツです。自分に何かひとつ秀でたものがあれば、それを引き出してくれるスポーツ。いかついと思われるかわかんないですけども、すごくエキサイトできるスポーツでもありますし、日本の格闘技の心ですか、そういう心もアメフトにはあると思うんですね。一対一のオフェンスとディフェンスの駆け引き、そういう一試合の中でのストーリー性というのもあると思うんですよ」

10月20日、翌日に湖北ファイニーズとの試合を控え、ブラックイーグルスは練習していた。ファイニーズ戦は、1部リーグへの残留をかけた重要な試合だった。練習後、メンバーを集めて、義政は言った。
「背水の陣やってみんなに言うたけど、ほんまやで。脅しも何もない。自分ら、一部のXリーガーの誇りを持って、ブラックイーグルスの矜持として、恥ずかしくないプレーをせなあかん。絶対、ミスすんなよ! それが現在負けとる原因や。明日、ひとつになろうや!」

ブラックイーグルスはクラブチームだ。選手、スタッフはそれぞれ別の仕事を持っている。実業団チームとして資金や練習環境を用意されているわけではない。義政自身は、大阪府八尾市で父から受け継いだ会社を経営しており、会社のスペースをブラックイーグルスに提供している。会社を案内しながら、義政は言う。
「アメフトの防具やいろいろな備品を置いて、ま、倉庫代わりに使っている部分がありましてですね、選手が結構出入りというか、ここに来ます。先週の土曜日も、この事務所でスタッフミーティングをやったんですよ。自分的には場所を開放してますんで、この会社自体を利用してもらえればいいかなと思ってるんですけども」

今回の対談ゲストは、アメフトの本場、NFLのダラス・カウボーイズでチアリーダーを務めた三田智子さんだ。
三田「東京ドームじゃないとやる気が起きないという話を聞いたりとかするんですね、選手の方から。でも、そうじゃなくて、アメフトの試合をできるということ自体がすごいと思うし、与えられた環境の中で、全力でやっていくことがスポーツマンとしての、何だろ、礼儀じゃないけれど、スポーツマンシップじゃないかな、と」
義政「すごくいいこと言うていただいたと思います。本当、そうだと思うんですね」
三田「ちょっと生意気かもしれないですが」
義政「いやいや。本当、スポーツマンとして今与えられた環境の中で、どれだけ自分の力を120%出せるかが一番ポイントになってくると思うんですね。うちのチームも、実際、スポンサーについていただいてますけれども、環境としてはそんなによくないです。大学のグラウンドをお借りして、合同練習という形でやらさしていただいて。
なかなか平日に集まってやれる場所もないですから、本当は週3回練習していけば、そこそこ実業団チームとも対等に戦えるかなと思うんですけども、あらゆる職業の選手がいてますので。学校の先生とか、営業マンとか、整骨院の先生とかですね、いろいろいてますんで、そういう時間的な制約があります。
土日しかできないんで、それに合わせてみんな練習に来て、試合に臨んでいます。例えば、学校の先生なんかは土曜日の試合で授業がありますよね。それをごまかして来てですね(笑)、試合に臨んでくれてる。そういうのは、本当、クラブチームの逆によさというか」
三田「やはり、愛情をかけて自分達で作って、自分達で守りつづけていく。愛情とか熱意とかって、みなさんに伝わりますしね。家族のサポートがあって、そこまでできると思いますし」
義政「また、彼女の理解がなければ(笑)」
三田「そうですね(笑)」
義政「よく相談されるんですよ。『監督、彼女と喧嘩した』とか、『もめた』とかね(笑)。日頃、またジムに通っている選手がたくさんいてます。Xリーグの1部で維持していくには日頃の体力作りが大事ですので、本当、デートする時間があるのかな、と思うぐらい(笑)。でも、けっこうよくコンパやってるみたいですけど(笑)」

10月21日、試合当日。ブラックイーグルスの荷物を積んだトラックを自ら運転しながら、義政は言った。
「我々、大阪で試合が終わってその足で帰ると言っても、1時間から1時間半くらいで帰れますから。(別の地方に住んでいる選手は)そこから3時間、4時間。埼玉の人は5時間かかるって言ってますからね。ひとり、ちょっと今来れてないですけど、茨城県から来てた人間もいてますよ。やめんと、ブラックイーグルスでやってくれてること自体が、私、うれしいんで」
湖北ファイニーズとの試合は、16-14でブラックイーグルスが勝利した。今年のXリーグWEST秋季リーグでの初勝利だった。

義政は、選手として今でもフィールドに立つ。
三田「監督ご自身は、選手であり、なおかつ監督であり、全てをコントロールしつつも、自分でもやってらっしゃるんですよね」
義政「そうですね」
三田「それって、どうやって決めてらっしゃるんですか?」
義政「実際にプレーで出るにあたっては、うちはオフェンスコーチ、ディフェンスコーチがいてますので、もう、彼らにまかせてます。ですから、『監督、出てください』と言われれば、いつでも私はスタンバイしてますので、OKだ、と。試合で、このヤード、絶対止めなあかんと思うときにですね、私にも出たいという気持ちはありますけど、それは押し殺しています。やはりコーチの指示に従わないで、私が自ら出ていけば、統制がとれませんので、それはやはりやめるべきだと。
ただ、若いときはかなり苦しみました。なんでこのときに出られへんのやろ、と。私が出てたら止まりやなという場面では自信がありましたので、それは出たかったですけども、それはやはりやめました」

義政への選手、スタッフの信頼は厚い。ブラックイーグルスのRB、山本拓也選手はこう言う。
「本当に、ひとりひとりのことを考えてくれてるっていうか。普通、これだけ大所帯になると、なかなかそういうふうにできないじゃないですか。それを、ひとりひとりのことを考えてくれて。普通の監督さんと言ったら、もう、『監督』というような感じですよね。そうじゃなくて、(義政は)みんなで一緒にやろうとする監督ですね」
ブラックイーグルスのDB、大木充輝選手のコメント。
「うちのチームのことを全て考えていらっしゃるんで、尊敬してます。こんなこと言ったらあれなんですけど、チームにいる選手には監督がいてるというのでフットボールを長く続けている人もいると思うんですよ。そういった意味でも、信頼は絶大なものやと思いますけど」
ブラックイーグルス顧問、アズワン取締役の北川直和さんはこう言う。
「真面目やし、自分自身もお酒も飲まんと節制しているし。で、フットボールをものすごく愛してるね。情熱を持っておられる。人格的にも優れたものがあるわね。体はいかついんやけどね(笑)」

義政には、夢がある。
「私は一度、東京ドーム、要はスーパーボウルですね、あのフィールドに立ちたい。サイドラインに立って、指揮を執りたい。我がブラックイーグルスが出場したいというのが夢ですね。
ま、これは甘いかもわからないですけど、私の子供がアメフト始めてくれましたんで、社会人になる頃にはですね、このブラックイーグルスで、私と一緒にサイドラインに並んで、アメフトをやりたい。そのときも、私の体が続けば、防具をつけて、プレーヤーとしてできれば最高かなと思ってます」
ディレクターズ・アイ
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アメリカンフットボール。
日本ではあまり馴染みのないスポーツだが、アメリカではNBA(バスケット)、NHL(ホッケー)、MLB(野球)、そしてNFL(アメフト)と、四大スポーツのひとつに数えられる。
現在、日本ではXリーグとして企業チーム、クラブチームがしのぎを削っている。

今回お邪魔したのは、三十数年の伝統を持つクラブチーム、ブラックイーグルス。
その中のひとり、身長178センチ、体重135キロという巨体で相手の突進を阻止するXリーグ最年長プレーヤー義政孝夫氏である。
また、義政氏はチームの組織を統轄する監督でもある。

最初にお会いしたときの印象――でかい! とにかくでかいのである。
一瞬ひるんでしまうほどの迫力の人。そんなことを感じた。
しかし、取材をしていくと本当の姿が浮かび上がってきたのだ。
監督としてチームを一番に考え、現役プレーヤーとして一生懸命練習に励んでいるのだ。
その姿を見ていると、心打たれるものを感じる……。

みなさんも、一度Xリーグの試合に足を運び、ブラックイーグルスの背番号76を見てみてください。アメフトに熱く情熱を傾ける男がそこにいます。
(蒲原 学ディレクター)
主な挿入曲
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曲名|アーティスト|レーベル・品番
■1■
THE VICTORY CHRISTOPHER FRANKE SONIC IMAGE SIO-6509
■2■
LONG RUN EAGLES EAST WEST AMCY-6305
■3■
HOT STUFF DONNA SUMMER POLYGLAM OICY-1080
■4■
VERY EARLY JOHN MCLAUGHLIN VERVE 519-861-2
■5■
GOD BLESS THE USA LEE GREENWOOD CBS SICP57
■6■
LAND OF HOPE AND DREAM BRUCE SPRINGSTEEN CBS SICP57
関連情報
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■ブラックイーグルス小史

ブラックイーグルスは、関西大、近畿大のOBが中心となって1970年に結成された、社会人クラブチームの草分け的存在だ。71年から始まった日本リーグ関西ディビジョンに初年度から参加し、74年には初優勝を飾っている。また、番組に登場いただいた義政孝夫監督が入団した77年にも優勝。以後、79年まで3連覇を成し遂げ、黄金期を迎えた。81年から84年までは4年連続で関西2位、さらに84年には西日本選手権、86年には西日本社会人選手権で優勝を果たしている。
80年代半ばにはアメリカンフットボールに力を入れる企業が増え、実業団チームが続々と生まれた。クラブチームもスポンサーを獲得してチームの強化に努めたが、ブラックイーグルスはこの流れにやや乗り遅れてしまった。
ようやく89年にアパレルメーカーがスポンサーとなり、チームも、90年から93年まで4年連続で関西2位をキープした。90年、91年には西日本社会人選手権を連覇。しかし、93年に会社の業績不振で支援打ち切りとなってしまい、94年から関西興銀のスポンサードを受けたが、これも96年を持って終了した。
97年には大阪ブラックイーグルスとしてスポンサーなしで戦ったが、資金面での苦しさは覆いようもなく、シーズン終了後には解散の危機に陥ってしまった。しかし、ぎりぎりのところで、研究・産業用機器の販売を行う井内盛栄堂が名乗りをあげ、98年から支援を受けることになった。2001年には井内盛栄堂の社名変更に伴い、アズワン・ブラックイーグルスと名乗るようになった。
ブラックイーグルスは、現在も社会人1部リーグのXリーグWESTで名門クラブチームとして戦い続けている。クラブチームのよさを活かして、学生時代恵まれなかった選手、未経験者など、さまざまな選手に門戸を開き、アメリカンフットボールの魅力を伝えている。全員参加のフットボールが信条だ。

アズワン・ブラックイーグルスの公式サイトは、YES! BLACK EAGLES!。スケジュールや試合レポート、選手やスタッフの紹介を見ることができる。チームの歴史も。
http://www3.osk.3web.ne.jp/~simoyama/

■Xリーグについて

社会人アメリカンフットボールの最高峰リーグ、XリーグはWEST、CENTRAL、EASTの3つのディビジョンに分かれている。各ディビジョンには6チームが参加し、下位のX2リーグとの入れ替え戦も行われている。
9月から開催される各ディビジョンでのリーグ戦の上位2チームは、11月からのFinal6というトーナメント戦に出場できる。その決勝、つまり社会人日本一を決めるのが、12月に東京ドームで行われる東京スーパーボウルだ。
さらに、毎年正月には、社会人日本一チームと大学日本一チームによるライスボウルが開催される。大学日本一を決める甲子園ボウル、そして東京スーパーボウル、ライスボウル、この三つが、日本のアメリカンフットボール選手の夢の舞台だ。

Xリーグの公式情報は、Xリーグ公式ホームページへ。ニュースや見どころ、スケジュール、各種記録を見ることができる。また、ルールやXリーグの見どころについての記事もある。
http://www.xleague.com/

日本のアメリカンフットボールの統括をしているのが、日本アメリカンフットボール協会。ニュースや、日本のアメリカンフットボールのリーグ編成、試合結果などを見ることができる。ルール説明や用語集もあるので、便利だ。
http://www.americanfootball.jp/

ISIZE FirstDown(アメフト総合コーナー)では、NFL、Xリーグのニュースや試合結果、チーム紹介など、幅広い情報が得られる。コラムも充実。
http://www.isize.com/sports/american/

Katsumi's Footbal Pageは、個人の方が運営するサイト。XリーグやNFLのリンクが充実。ルール説明や観戦アドバイスのページ、用語集もあり、わかりやすい。
http://football.page.ne.jp/


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