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時間や構成の関係で、番組では放送していない対談/インタビュー。こちらでたっぷりとお楽しみください。 |
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Q
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セリエAの開幕戦、いかがでした? スタメンで出たというのは凄いことだと思いますけど。
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| 加藤 |
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いくつもある選択肢の中から僕を選んでくれたという喜びはありました。でも、実際は、呼ばれるまで僕、わかんなかったんですよ、スタメンだっていうことを。 |
| Q |
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そうなんですか。 |
| 加藤 |
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はい。最初、選手紹介で僕のナンバーと名前が呼ばれて、初めてスタメンだということがわかって。で、まあ、結果は一切気にしないで、自分のプレーをやることしか思ってなかったので、凄く早く感じましたね、3セットが。3−0で勝ったんですけど、その時間を凄く短く感じて、本当に集中してたんだなと思います。 |
| Q |
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開幕戦を終わって、街を歩いてるときに、反応はありました? |
| 加藤 |
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そうですね、声かけられますし。日本から来た加藤だっていうふうに、まわりが味方をしてくれるので、凄く嬉しかったです。日本人として嬉しかったというか、日本人でもできるんだぞというのが。最初は冷ややかな目で見ていた人が、180度、気持ちを変えたり、考え方を変えたりしてくれたので。 |
| Q |
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セリエAで実際にプレーして、どんな場所だと感じましたか。 |
| 加藤 |
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毎日がワールドカップみたいな形なんですよ、試合が。お客さんもいっぱい入りますし。その中でプレーするっていうのは、本当に楽しかったです。ホーム&アウェイ方式なので、ホームのときは僕達のチームを応援してくれるみんながいますし、逆にアウェイに行くと、みんなが敵で。お客さんも敵、メディアも敵。その中で12人の選手と監督、スタッフの人達しか、味方がいないんですよ。その中でやるプレッシャーっていうのも、楽しく味わいました。
本当に地元のチームを応援するという意識が高いんです。どこに行っても、いい声をかけてくれますしね、サポーターの人が。負けても、よくやったよというふうに言われますし。
そういった意味で、イタリアは本当にいい環境で、選手もサポーターに感謝してますし、いいプレーを見せてくれた選手にサポーターも感謝します。サポーターはいいゲーム作りをしてくれますしね。ゲームの80%を選手が作って、後の20%はお客さんが作っていくという感じです。 |
| Q |
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そういうのは、やっぱりバレーボールへの愛というか? |
| 加藤 |
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本当、みんなバレーボール好きですし、やっぱり、尊敬されるんですよね、スポーツ選手というのは。親子連れの方が来て、その親が、あいつみたいになれよ、みたいなことを、子供に言うんですよね。それで、うん、わかったというふうに、子供が。そうなると、選手も変なことはできないですし、子供達が見ている中でいいプレーをしようといううふうになるので、本当にいい関係でした。 |
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Q
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優勝は本当に凄いことだと思うんですけど、いかがですか? |
| 加藤 |
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いや、僕も優勝するなんて思ってなかったんですよね。実際、コートに立ってましたし。準決勝で最終戦まで行ってるので(セリエAのプレーオフは3戦先勝方式)、負けたらもう終わりなんですよね、そこで。でも、それをなんとかみんなで勝ち抜いて、決勝まで行けました。
決勝は去年と同じ顔ぶれだったんです、モデナとトレビゾという。モデナはベテランの器用な選手が多いですし、トレビゾは若くて勢いがあるチームでした。全く違うタイプのチームが戦うので、まあ、ファンにとっては、凄くいい試合だったと思うんですけど。僕達にとっては、本当に相手はベテランで上手いんで、それをなんとか倒してやろうという気持ちがありました。
実際は3勝1敗で、アウェイで最後にやったんですけど、最後の試合はみんな、目の色が違ってました。前の日にホームで練習したんですけど、練習が終わったら、みんな、ロッカーを片付け始めたんですよ。片付けて、もうここには帰ってこないぞ、と。そういう意気込みで、敵地に乗り込んだんです。みんな、やるときはやるなと思いましたね。
それまでは結構、そんなことなかったんですよ。陽気な感じでやってましたけど、最後、ここで決めなきゃいけないというところは、本当にみんな決めましたし。最後は本当にチームがまとまったという感じがしましたね。 |
| Q |
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優勝が決まった瞬間は? |
| 加藤 |
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まあ、本当にびっくりしましたよね。脱がされて、みんなでいろいろやったりとか(笑)。
僕もユニフォーム着てたんですけど、無理やり脱がされて。もう、サポーターもコートに下りてきてもみくちゃですし、みんな、水とか掛け合ってますし。で、まあメダル掛けられて、優勝カップをみんなで廻して。それからみんなもみくちゃになりながらロッカーに戻って、今度は、選手が、監督とゼネラルマネージャーをスーツのまま、シャワーのところに連れていって、水かけたりとかして(笑)。 |
| Q |
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新たな発見というのはありました? |
| 加藤 |
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自分の特性を自分で理解できたというのはありますね。自分が何でもっとアピールすればいいかっていうのがわかりましたし。それはレシーブであったり、ジャンプ力を活かしたスパイクだったり。そういったところにもっと磨きをかければ、世界でもベスト10に入るくらいの選手になれると思います。
日本ではやっぱり打つのが結構みんなの印象にあったと思うんですけど、向こうでは通用しないんですよ、それだけだと。それプラス、レシーブ力っていうのを磨いたので、それが後半はうまくいきましたね。準決勝のミラノ戦で僕が出て、活躍して、勝った試合っていうのは、まさにそれが出せましたし。それをもっともっと練習していきたいですね。 |
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Q
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日本では順風満帆、いろんなことも保障されていた。そうした中で、あえてイタリアに渡ったことは、今、振り返ってみて、どう感じますか。 |
| 加藤 |
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やっぱりいろんな可能性が広がったというか、いろんな方向を目指せるようになったというか。海外のコーチという道もありますし、ナショナルチームの監督、日本だけでなく、海外でもそうですけど、そういう道もありますし。もっと日本にいろんなものを伝えたいなとも思います。
若い選手が海外に出てほしいという気持ちもあります。そのためにいろいろ僕がやっていかなきゃいけないと思いますしね。まあ、若い選手達には、苦労せずに簡単に海外に行ってほしいので。 |
| Q |
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海外でやるという決断は、人生最大の決断くらいでしたか。 |
| 加藤 |
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そうですね。もう海外に行ってなければ、バレーやってないと思います。それくらいの気持ちで選択しました。あのまま日本にいたら、終わってましたね、バレー人として。 |
| Q |
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ちょっと話は変わりまして、イタリアの生活はどうですか。 |
| 加藤 |
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言葉の理解も楽しいですし、食事もおいしいですし、だから、そんなに苦ではなかったです。楽しく生活してました。選手もいい選手ばっかりで、話しかけてくれますし。月イチでみんなでパーティー開くんですよ。それでみんなと食事に行って、ワイン飲んだり料理食べたりして。チームの選手のクルマにみんなで乗り込んで行くんですけど、凄く和気あいあいとして。
イタリア人というのは陽気な人達ばっかりなので、自分の性格も変えることができたと思いますね。イタリア人としての生活をしていることによって。そういうのは本当によかったと思います。 |
| Q |
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ちょっと陽気になった? |
| 加藤 |
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陽気というか、表現の仕方ですかね。うれしい、悲しい、楽しい、怒るとか、そういう喜怒哀楽がはっきり出るようになったというか。前までは、楽しくてもあんまり顔に出さなかったですし、悔しくても態度に表さなかったですし。
そういったことはイタリア人、得意なんで。まあ、それで、試合に負けることもあるんですけどね(笑)。頭に来て、全然自分のプレーができなくなったりするときもあるんですけど。 |
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Q
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今日、全日本代表の何人かにお話をうかがったんですが、やはり加藤選手はチームの中で精神的支柱だと。やはりそういうことを意識して、メンタル面で引っ張っていこうという部分はありますか。 |
| 加藤 |
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それはあんまりないですけど。去年も、まあ、キャプテンはやってましたけど、チームとしてまとめたという感じはないんですよね。ただ自分がキャプテンだというので、ただがむしゃらにやってただけだったんです。
今回は、凄く余裕ができてきて。プレーに対してのアドバイスができるようになったので、それがまあみんなの、安らぎになっているかもしれません。
やっぱり試合が混戦になってくると、監督も檄を飛ばしますし、選手も檄を飛ばす。その中で、何か一言、こう、安心できるような声だったり、プレーだったり、そういうのをやっていきたいなと思っているんです。なぜか加藤がいるとまとまるんだよね、と、そういう安らぎでありたいというか。ただぐいぐい引っ張るのではなくて、押しもする、引くもする、そんな感じのキャプテンになりたいと思いますね、これからは。 |
| Q |
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セリエAを肌で感じてきた加藤さんの何を、全日本のチームには伝えたいですか。 |
| 加藤 |
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自分の色を持つことですね。そういう個人個人が集まれば、凄いチームになると思うんです。みんな同じようなプレーだと、面白くないですし。何か自分のセールスポイントを、まずみんながひとつ出して、それで練習して、ゲームして。で、相手が何をやろうとしてるかというのがわかれば、それにプラスαしていけばいいことなんで。だから、自分のプレーをまずすることを心掛けて、やってもらいたいですね。
やっぱり自分を殺してやっていた練習が多いと思うんですよ。いろんな人からいろいろ言われたりとかして。でもそういうのは一切関係なく、自分が思ったことは、自分でやってみればいい。それが駄目だったら、また違うことを考えればいいだけのことで。自分が思ったことをまずしっかりやる。それで成功すれば、また新しいことを考えて、アピールしていく。その積み重ねで、ひとりひとりがレベルアップすれば、チームもレベルアップしていきますから。 |
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Q
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加藤選手にとってバレーボールとは? |
| 加藤 |
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全てですね。もうバレーしかないので。バレーをもっともっと追求していきたいと思いますね。
いや、バレーは本当に面白いんです。プレーヤーとしても面白いと思いますし、運営する方も凄い面白いですし、いろんなこともやってみたいと思います。そういった意味で、バレーは可能性があるんですよ、もっともっと実際は。 |
| Q |
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たとえば? |
| 加藤 |
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プロ野球やJリーグに引けを取らないようなリーグができると思います、実際。日本なら、イタリアを越えられると思いますよ、人気は。あれだけの熱狂的なファンがいるので、そういう人達の力を借りれば、もっと盛り上がると思います。そのためには、やはりプロ化というのを、どんどん進めていかなきゃいけない。
本当にみんなに見てもらいたいです、イタリアのバレーを。そういった意味で、僕が活躍すれば、メディアの方も取り上げてくれますし。試合に出る回数が増えれば、みんなが注目してくれるので、ぜひ今年はもっと活躍できるように頑張りたいです。 |
| Q |
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イタリアのバレーの面白さとは? |
| 加藤 |
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この選手はこれだ、というのがやっぱりあるんですよね。それが集まってチームになっているので、凄く迫力があるんです、試合自体に。サポーターも盛り上がってますし、それに釣られて子供達も応援してますし、エンターテイメントっていう言葉が当てはまるんですよね、イタリアのバレーというのは。何回も言いますけど、魅力があるんですよ、選手ひとりひとりに。 |
| Q |
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今後の一番近いところでの目標というのは? |
| 加藤 |
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近いところは、やはりオリンピックですね。オリンピックに出場するということが、まず目標です。 |
| Q |
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オリンピックはやっぱり何が何でも? |
| 加藤 |
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そうですね。やっぱり、国民が見る一番大きな大会なので。見る人の数が違うと思うんですよ。野球ファン、サッカーファン、陸上ファンとか、そういう全然バレーとはかけ離れた人達が見るわけですから、
そういったところでも、ファンを増やしていきたいと思うし、バレーの魅力を他のスポーツのファンの人達にも伝えたいというのがあるので、ぜひ頑張りたいですね。 |
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