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・スーパープレーヤー、加藤陽一 セリエAで 全日本チームの予定 関連サイト 取材メモ
 
加藤陽一選手がスパイクを打つ姿は実に美しい。そして、フォームが美しいということは、無駄な動きがなく、合理的な体の使い方をしていることを意味する。

加藤選手のスパイクは、ジャンプの高さもさることながら(最高到達点は345cm)、滞空時間の長さに特徴がある。空中にいる時間が長いから、相手の動きを見ながら瞬間的にプレーを選べる。プレーの幅が広いのだ。

全日本代表の西田靖宏選手は、今回の番組撮影時のインタビューで、加藤選手について、こんな話をしてくれた。
「チョイスするプレーが幅広いし、ひとつのことをやるにしても、やっぱり引き出しが多い。それに尽きるんじゃないですかね。日本にいるときも、引き出しの多いプレーヤーだとは思ってましたが、それがさらに、(イタリアへ行って)正確な判断ができるようになったんじゃないですかね。それは一緒に練習してても、試合してても感じますね。ミスがない、チョイスに」

つい派手なスパイクにばかり目が行きがちになるが、加藤選手は、レシーブ、サーブ、ブロック、全てに高い技術を持っている。特に身長の高い選手の多いイタリア・セリエAに行ってからは、レシーブに磨きをかけることを重視しているようだ。今回のインタビューで、こんなことを語ってくれた。
「日本ではやっぱり打つのが結構みんなの印象にあったと思うんですけど、向こうでは通用しないんですよ、それだけだと。それプラス、レシーブ力っていうのを磨いたので、それが後半はうまくいきましたね。準決勝のミラノ戦で僕が出て、活躍して、勝った試合っていうのは、まさにそれが出せましたし」

ちなみに、彼の発言の中にある準決勝のミラノ戦(全5戦あった)では、トレビゾがピンチのとき、何度も起用され、正確なサーブやレシーブでチームに流れを引き戻した。確実性のあるサーブも、加藤選手の特徴だ。

スパイク、レシーブ、サーブ、ブロック、そして瞬間的な判断力と、全てを高いレベルで備えている加藤選手。日本で「10年にひとりの選手」、「30年にひとりの選手」と言われるのも当然である。
セリエAで ページ先頭へ
バレーボールのイタリア・セリエAは、世界のトップ選手達が集まる、まさに世界最高峰のリーグだ。
サッカーのプロ・リーグは、イタリアのセリエA、スペイン・リーグ、イングランドのプレミア・リーグ、ドイツのブンデスリーガとレベルの拮抗したリーグが複数存在しているが、バレーボールのセリエAは飛び抜けた存在だ。野球におけるメジャーリーグの存在に似ている。

セリエAには、上位リーグのA1と下位リーグのA2が存在する。
A1は例年、9月か10月にリーグ戦がスタートし(03/04年シーズンは9月からの予定)、5月にプレーオフが行われる。
A1のリーグ戦には14チームが参加し、上位8チームがプレーオフに進出する。プレーオフは3戦先勝方式のトーナメントだ。ここで優勝することは、まさに世界一のクラブチームであることを意味する。

アスリートの能力は、レベルの高い場所へ行ったとき、さらに磨かれる。日本国内ではずば抜けた力を持つ加藤選手だが、それだけに国内のVリーグではもはや能力を伸ばすには足りなくなったのかもしれない。

加藤選手は言う。
「(イタリアで)自分の特性を自分で理解できたというのはありますね。自分が何でもっとアピールすればいいかっていうのがわかりましたし。それはレシーブであったり、ジャンプ力を活かしたスパイクだったり。そういったところにもっと磨きをかければ、世界でもベスト10に入るくらいの選手になれると思います」

前全日本代表監督の寺廻 太さんは言う。
「大分工業で彼が高校2年生のときですかね、インターハイか何かで見たんですけど、わあっ、凄くセンスのいい選手がいるなっていうのが、彼の第一印象だったんですよ。ともかくもう、彼のワンマンチームで、後ろに行っても打つ、前に行っても、もちろん打つ、サーブ、レシーブもする、ジャンピングサーブもする。そういう意味では、ちょっと群を抜いた存在だったですよね。
センスは凄いです。でも、もっともっとよくなると思うんですよ、私は。彼の能力はもっとあると、私は思ってます」

世界でもまれることにより、加藤選手はどんな次元にまで至るのだろうか。日本のアスリートの中でも、今、最も注目すべき選手のひとりであることは間違いない。
全日本チームの予定 ページ先頭へ 

03年8月29日現在、全日本チームは04年のアテネオリンピック出場に向けて、チームをかためている段階だ。

まず、9月5日〜12日には、中国の天津でアジア選手権がある。

そして、今年最大の山場が11月16日〜30日に日本で開かれるワールドカップだ。世界の12カ国の強豪が戦い、上位3チームにはオリンピックへの出場権が与えられる。非常に厳しいが、ぜひここで出場権をつかみたいところだ。

日本チームが属するサイトAの日程は以下の通り。
11月16日〜18日 東京都・国立代々木第一体育館
20日〜21日 広島県・広島グリーンアリーナ
23日〜25日 福岡県・マリンメッセ福岡
28日〜30日 東京都・国立代々木第一体育館

ワールドカップで4位以下となった場合は、世界最終予選兼アジア予選(04年5月下旬の予定)がオリンピックへの最後のチャンスとなる。

関連サイト ページ先頭へ

YOICH KATO OFFICIAL WEB SITE
http://www.players-site.com/kato/
加藤選手の公式サイト。ニュースやプロフィール、会員専用ページなどがある。

財団法人日本バレーボール協会
http://www.jva.or.jp/
日本バレーボール協会のサイト。全日本チームのメンバーや日程、ニュースなどはこちらへ。

World Cup 2003 VOLLEYBALL
http://www.worldcup2003.jp/
ワールドカップの公式サイト。ワールドカップの概要や、ワールドカップを目指す地区予選などのニュース、チケット情報などがある。

セリエAバレーを見に行こう!
http://homepage2.nifty.com/mura/serie/
イタリアのセリエAを現地観戦するためのガイド。セリエAの基礎知識や、チーム情報、試合日程などがある。

排球星座早見盤 男子バレーボールリンク集
http://members.jcom.home.ne.jp/vbcc/
その名の通り、男子バレーボールに関するリンク集。全日本チームのメンバーやスケジュール、ニュース、掲示板などもある。

バレーボールワールド
http://www.vbw.jp/
男子バレーボールに関する読み物中心のサイト。カバーストーリー、コラム、エッセイなど、充実した内容。

取材メモ by 関口奈々ディレクター ページ先頭へ
今回は、三重県で行われた全日本チームの合宿にお邪魔しました。
全日本の選手達による、子供達向けのバレーボール教室も開催されていて、その模様も、番組中でちょっと紹介しています。

バレーボール教室での加藤選手は、結構、クール。フレンドリーに「みんな楽しく!」というよりは、丁寧に、きちんと教えていくという感じです。
参加しているのは、小学生以下から高校生まで幅が広いのですが、中高生は、やはり加藤選手にオーラを感じるのでしょう。緊張しながらも、うれしそうに教わっている姿が印象的でした。

加藤選手はとても紳士的で、礼儀正しい方です。
練習の後、夜9時頃から長時間お話をうかがったのですが、嫌な顔ひとつせず、丁寧に答えていただきました。
お話を聞いていると、内に秘めたバレーへの熱い思いが伝わってきます。

一方で、時々、妙にとぼけた答をされることもあって、素の加藤選手は意外とユーモラス。試合中のあのカッコよさとはちょっと違った印象もありました。

ご本人も、全日本の選手の方もおっしゃっていたのですが、イタリアのセリエAへ行って、精神的にもだいぶ変わられたようです。
Vリーグ時代は淡々とプレーする感じでしたが、今は自信を持って、堂々と自分をアピールされています。選手としても、人間としても、相当充実した時を迎えていらっしゃるんじゃないでしょうか。(関口奈々ディレクター、談)
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